2匹以上のゴールデンハムスターを同じケージで飼いたい
ゴールデンハムスターは同じ容器の中で2匹以上飼えないと言われています。
ペットショップのハムスター売場では、複数のハムスターを同じ容器に入れているお店も多いです。小さな小さなハムちゃんたちが同じ容器に入れられて仲良くお寝んねしているのをよく見かけますよね。
よーーく値札を見てみてください。値段じゃなくて名前の方です。
これはジャンガリアンハムスターであることが多いのです。
ジャンガリアンは何匹かを一緒に飼っても良いそうです。
もちろん人間と同じで、ジャンガリアンどうしでも相性はあるのでケンカしちゃうこともあるのですが、おおよそ一緒に飼うことができるようですね。
その感覚でゴールデンを飼おうとしたらアウトです。
え?でも、値札に「ゴールデンハムスター」って書いてあるよ。たくさん一緒に入れられて仲良さそうだけど。
どゆこと?
ゴールデンハムスターの子どもはみんな一緒に大きくなる!
ハムスターは、1匹のお母さんハムスターからたくさん赤ちゃんが生まれるので、お母さんは1つの体でたくさんの子たちを世話しなきゃいいけません。
小さな赤ちゃんは突然親離れはできないので、親子兄弟がしばらくの時間を共にします。
つまり、この子たちはまだ子どものゴールデンハムスターなんですね。
ところがゴールデンハムスター、ジャンガリアンよりも穏やかで人懐っこい性格なのに、独り立ちできるようになると近くにいるハムスターとケンカしちゃうんですね。
きっと自分のお家の敷地を守る意識が強いんでしょう。しかもちっちゃい頃からずっと一緒だった兄弟ハムスターでもケンカしちゃうことがあるようです。
ゴールデンハムスターのケンカはいつから?
ママは昔、2匹の赤ちゃんゴールデンハムスターを同じケージで飼っていました。
でもあるとき急に!
突然ケンカしはじめて、片方のハムスターは大ケガしてしまったそうです。
そのタイミング、理由は定かではありませんが、だいたい産まれて4ヵ月目くらい。すっかり大人のハムスターになってからでしょうか。
今まで仲良くしていたのにケンカをしたのは本当に急で、それ以降違うケージで育てたそうですよ。
でもママに対しては2匹ともとってもベタベタで、何をされても怒らなかったようです。
ゴールデンハムスターはもともと中東シリアの付近、土や砂漠の中を駆け回って生きていた動物といわれています。その広い荒野で少ない作物を見つけて食べていくには、集団では目立って襲われてしまうし、食べ物も足りなくなってしまいます。
そんなことから、ゴールデンハムスターは生きていくために独り立ちしているのではないかというのが、現在の自分の個人的な考えです。
ゴールデンハムスターの結婚
一緒にいるとケンカしちゃうんじゃぁ…それじゃあ、結婚はできるの?
ハムちゃんたちは、小さな体で冒険しながら、異性と出逢うのです。もちろん異性と突然ケンカしたりしません。ゴールデンハムスターは性格がおっとりしているんです。
相性が合えば結婚します。
結婚したら、子どが生まれます。
さて、ここからが問題。
結婚して子どもを産んだのに、そのあとなぜかお母さんハムスターはお父さんハムスターをケガさせちゃったり噛みついたりすることが多いのです。
おそらく、上に書いた個人的な主観で言えば、お母さんは子どものために、食べ物をあげたい!だからお父さん、さびしいけど離れてください!って涙ぐましいハムドラマがあるのでしょうか?(また個人的な考えです。)
なにかハムスターなりの理由、生きるための習性があるのかもしれませんね。
ひとりでさびしくないの?
ずっとひとりで飼われていてさびしくないのかな?
私もこれをずっと気にしていましたが、誰もがふと思ったことがあるのではないでしょうか。
さまざまな情報を見ていると、ゴールデンハムスターはひとりで遊ぶのがとても上手なので1匹だけでもさびしくないようです。
でも、ゴールデンハムスターと一緒に暮らしていると、さびしくないわけではないように思えて仕方ありません。
もこ 「おさんぽ楽しい~。ぼくパパの足のまわりからパトロールするんだ。」
もこ 「ママ~。早く帰ってきてよー。お腹すいたよー。」
ゴールデンハムスターは他の種類のハムスターよりも人間になつきやすいハムスターです。
すぐ手に寄ってきてなついてきます。
ハムスターの飼い方本には、「それは食べ物や場所の移動を求めているため、手に寄ってアピールしている、ただの手段に過ぎない」と書かれています。
確かにそうです。
しかし、実際のところハムスターに聞いたわけではありません。ここから感情論です。
もこは少し帰りが遅くなれば、巣箱の上でじっとかわいい目をして待っています。
もこすけはどうやら玄関の音を聞いて急いで巣箱にあがって、わがままな素振りをせずいい子にしていました。
はたまた、お散歩中はパパやママの股の間から周りの様子をうかがっています。
よく足元に来てべったり体をくっつけては、「どこに行こうかな」って考えてるみたいなんです。まわりにはたくさん隠れるところはあるのに。いつも足にまとわりついて危ないです。
これって、まさに一緒に住んでいることなんですよね。
そう、家族なんです。
もしかしたら、同じハムスターどうしでケンカしちゃうのは、パパママをとられたくないから?独占したいから?なんて思わせるところがまた愛らしいです。
科学的にも生物学的にも諸説ありますが、人間がハムスターをペットとして飼う歴史はまだまだ犬や馬に比べると非常に短いんです。
だからこそ、現代でも仮説を立てながらいろいろな側面から考え、研究されているのです。
ハムスターは所詮小動物。他の動物よりずっとずっと研究が遅れています。
研究してくれている、そんな研究者や獣医さんたちに感謝とエールを送りたいですね。
みなさんも、自分とひとつ屋根の下で暮らすハムちゃんのことをしっかり見て感じてください。
ハムスターが伝えたいことばを。
ゴールデンハムスターを2匹以上飼うときに気を付けたいこと
■小さな子どものころまでは、一緒に飼える(親が同じ兄弟が望ましい)。
■大きくなったらお家 (ケージや容器)を別々にして飼う。基本は1匹で飼う。
■2匹以上をずっと同じお家(ケージ)で飼うと、突然激しいケンカをしてしまうことが多い。
■夫婦にする場合は、ケージを別にしたままくっつけ、相性が合いそうだったら一緒にする。子どもが生まれたら離す。かわいそうな気もしますけど。
■ジャンガリアンハムスターは、数匹一緒に飼っても問題ないことが多い。
以上は一般的に言われていることです。犬猿が仲良く暮らしていることもあるように、もちろんハムスターの性格にも左右されます。