ハムスターのハの字も知らない私は、もこすけと出会う前からもこすけとお別れした後も、あらゆるハムスター本を読み、インターネットのさまざまな情報をため込みました。
そこで気づいたこと。
ほとんどのハムスター本やウェブサイトのタイトルにはたいてい
「ハムスター」
という言葉が付けられています。
このウェブサイトのタイトルは「ゴールデンハムスターの幸せを願って」。
ただの「ハムスター」でも「ジャンガリアン」や「ロボロフスキー」でも「キャンベル」でもなく「ゴールデンハムスター」という種類にこだわっているためこの名前を付けました。
ゴールデンハムスターと付ける理由
私はハムスターのことに本当に無知でした。だから、ただ単純に「ハムスター」の情報を得ようと本を読みあさってたのです。
しかし、あまりにも情報量が多すぎて、何が一番いいのかわからなくなってしまったのです。
うちのもこすけはゴールデンハムスター (シリアンハムスター) です。
本にはゴールデンハムスターもジャンガリアンもロボロフスキーも、さまざまな種類のハムスターが一括されて紹介されていたんですね。
確かにそれぞれの種類の特徴は紹介されていて良いけれど、種類別の飼い方まではなかなかありませんでした。
種類によって少しだけ飼い方が変わる
そう、もこすけと一緒にいるとゴールデンをジャンガやロボロなどと同じ土俵に立たせるのは、ちょっと違くない?という意識が芽生えたのです。
回し車も体に合わなくなってくるし、ご飯だって量がわからない。
こんなふとした疑問を突き詰めてさらに調べていると、ハムスターでも一言では表せないほどの違いがあることが書かれている本に出会いました。
たとえば、一般に犬と言っても、プードルとシェパードでは寿命も倍近く異なり、長所も性格も全然違います。本来育った環境も異なるので当然と言えば当然ですが、大型犬と小型犬では色々と育て方も違ってきますよね。
人間も日本人と北欧人じゃぁけっこう違います。 (人間はわりと均等化されていますが…) こういうことがハムスター界でも言えることだと感じたのです。
ハムスターはネズミ?
話は脱線しますが、ハムスターを知らない人にとっては、ハムスターはネズミというイメージを抱く方も多いと思います。
でも、「ネズミとハムスター」では「人間とサル」くらい異なります。
言いすぎかな・・・言い過ぎじゃないよね・・・。
例えばネズミは器用に立体活動します。長いしっぽを巧みに使って木に登ったり、劣悪な環境もへっちゃらです。
でも、ハムスターはしっぽが短くて、高いとこには登れないし、ちょっとの段差でもボテっと落ちちゃいます。環境変化にはめっぽう弱いし、気温差や湿気にも敏感。そしてけっこうきれい好き。
だから、ハムスターをネズミ扱いする方にイエローカード!
(と言いながら、昔は私もハムスターをネズミ扱いしてました。)
ゴールデンとジャンガリアンの違い
じゃあ、ゴールデンハムスターとジャンガリアンハムスターではどう違うの?そこまで気にするほど?
ゴールデンはジャンガリアンと比べ体が大きく、かかりやすい病気も異なり、生活環境も違います。それゆえ、一緒に生活するための環境や道具も少し違ってきます。ちょっとだけだけどね。
でも、初心者の自分には本当に何にもわからなかったのです。
ハムスターを飼うにあたって、意外とこのちょっとの違いが大きな違いになる事がたくさんありました。
っということで。
一概に「ハムスター」として知識を得るより、「ゴールデンハムスター」で絞った方が良いんじゃないかと思いました。
これがタイトルの「ゴールデンハムスター」の由来です。
ハムスターのことば
実はこのウェブサイトはかつて「ゴールデンハムスターのことば」と名付けていたことがあります。
「ことば」は「言葉」です。
ハムスターが言葉しゃべるんかい。あーいるいるそういう飼い主いるよね。
もこ「もこ。お話すき!」
私 「もこ。お話しようね。一緒にみなさんにこの物語の説明しよう。」
って、そういうことじゃないですね。
たしかにもこすけは、お散歩中耳をすますとすごく小さな音で「キューキュー」ってお話ししてます。またはお歌を歌っているのでしょうか。そして2回だけですが「きゅん」って鳴いたことがあります。
うちのもこすけ、いろんな本に書かれてるように「ジジー」とか「ギ」と鳴いたことがないのです。
むしろ調べても出てこない透き通るような高い声 「きゅん」。
その時点でもうマニュアルと違う・・・。
何もわからないから、毎日もこすけとお話してました。失敗したり嬉しそうにしてくれたり、慰めてくれたり、お歌を聞かせてくれたり、もこすけはたくさんの「何か」を示してくれたんです。
人間にも伝わるかたちで。
人が人に何かを伝えるときはどういう仕草や言葉で伝えます。
ハムスターにもイルカやほかの動物のように、コミュニケーション手段がきっとあると思います。それは、我々日本人がスワヒリ語を音としか理解できないのと同じで、人間にはハムスターの言葉はわからないでしょう。
でもここではそういう「言葉」のことを言っているのではなく、「以心伝心」のことです。
スワヒリ語が分からなくても、意思疎通はなんとかしてできるかもしれませんよね。なんとか伝えようとして、伝わらないかもしれないけど、伝わるかもしれない。
我々は一生懸命だけど、相手が「こいつスワヒリ語しゃべれないのか、じゃあ知らんわ。」ってやってたら、何も意思疎通ができないし、信頼関係ができません。話も聞いてくれない人には意思疎通なんてしたくありませんよね。
でも、自分も一生懸命伝えようとして、相手も一生懸命受け止めてくれたら?
きっとあなたの思いは伝わるでしょう。
それと同じことが、きっとハムスターと大切に大切に生活を共にしている人ならわかるはずです。
そう、この伝わりあうハートこと伝わることばであり、気持ちなんです。
そういう想いで以前「ゴールデンハムスターのことば」という冠を付けました。