ハムスターの幸せ

ハムスターは飼いやすい?子ども用のペットではない理由と現実

こんにちは。
メディアや雑誌などで見受けられるように、一般的にはハムスターは初心者向けにピッタリとか、子どもにも最適なペット、留守がちな一人暮らしに飼いやすいペットとして紹介されているのを見かけます。

しかしペットとして飼う以上、初心者であろうが子どもであろうが、ひとつの命と共に暮らすことに変わりはなく、「飼いやすい」というイメージの誤認というか、そのイメージだけが独り歩きしているように思います。

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飼いやすいと言われる理由

おそらくハムスターが買いやすいと言われるのは、

・小さいので場所を取らない
・エサが手軽
・安い
・寿命が短い
・散歩が必要ない

など、納得してしまうことがたくさんありますよね。

すべての面において小学生でも飼えそうな感じだし、忙しい人でも家から出す必要がないので飼いやすいということが考えられます。

飼いやすいイメージと現実

では実際に飼うとどうでしょうか。ひとつひとつ見ていきましょう。

小さいので場所を取らない?

イメージ:箱に入れておけばそれでOK。

それは一理あります。
でもね、ハムスターはもともと自然界をたくましく歩き回っていた小動物です。

「だから回し車があっていっぱい運動してもらうんだよ」と言われればそれまでですが、実際はどうなんでしょうか。
ハムスターは新しいものに興味深々、緊張とリラックスを繰り返しながらいろんな冒険をします。
小さな瓶で飼われている魚の「ベタ」を見てもいつも思うのですが、そんな一生で本当に満足なの!?って聞きたいです。

置き場所が重要ポイント

ハムスターは気温や湿度に敏感なため、ケージや水槽などを置く場所が大切。

でも現実的には「部屋のここが一番快適だけど、ここには置けないなぁ、そうするとここにも置けないし、エアコンの向かいのドアの横でいいや。」
なんてこともありうるのですよね。それじゃぁハムスターがかわいそう。

エサが手軽

イメージ:ペレットと野菜の切れ端、水だけあげていればOK。

そうそう、これは間違っていません。人によってはペレットだけでも十分と言われています。ペレットだけで良ければ全部まるくおさまりますよね。

問題はペレット以外

でも、もし飼い主が野菜などの切れ端をあげようと思ったら…ここが大変なのです。

ハムスターのような小さな動物には野菜によっては身体を大きく揺るがす事態になりうるのです。
例えば、生ほうれん草をいっぱいあげて下痢になったり、病気になりやすくなったり…。
中には中毒を起こす食べ物もあります。糖質が多すぎる食べ物もあります。脂質が多すぎる食べ物もあります。
小さいからこそ、意外と気を使わなくてはならないんですよね。

安い

イメージ:安価で買え、安価で世話ができる

ひとことで安いと書いたのには理由があります。
安いというのは単にハムスターの値段が安いこともあるし、飼うための軍資金が安いということもあります。
1,000円台で買えるハムスター。エサも少しでいいし、ケージとかもそんなにお金がかからないよね。なんていうのは実はワナですよ。

大切に扱えば扱うほど高い

ハムスターは温度管理が難しい生き物です。

理想は夏冬エアコンつけっぱなし。
気温の差が激しい春秋はもっと気を使います。
人間なら我慢してしまったり、慣れてしまう気温でもハムスターには致命的。昨今の酷暑を考えればなおさらですよね。
ハムスターのために使う光熱費はまさにお店を開いているのと同じ状態です。お店なら夜はエアコン切りますが、ハムスターは夜こそほうっておけません。

寿命が短い

イメージ:寿命が短いから気が楽

こればかりは仕方がないです。
繁殖力があり、生存競争弱肉強食の中では下の方に位置するハムスター。たくさん産んでたくさんすぐにお亡くなりになります。
この絶妙な期間が、小さい子にとっての命を学ぶ最適なペットとして見られてしまうのは、心苦しいですが納得しています。

忘れないでほしいのは命の尊さ

「すぐ死ぬけど安いから、ま、いっか。」なんていう人はあまりいないかもしれませんが、その短い時間だけでも大切な家族。亡くなっても一緒に暮らした縁を大切に心の中に残してほしいのが願いです。

散歩が必要ない

イメージ:散歩は必要ないから楽

散歩が必要ありません。おお、だから家を留守にしがちな私でも飼えそう!
いえいえ、これがね、意外と忙しいんですよ。

毎日の掃除というミッション

この子たち、夜に起きるんですよね。
で、そのタイミングでお掃除してあげないと病気にかかりやすくなるんです。
小さなケージだけで飼っているならなおさら。ケージはうんちやペレットのかじり埃でいっぱいになります。
水も毎日変えてあげなきゃ。生野菜なんてあげていたら食べ残しは回収しなきゃ。
これが毎日の散歩に匹敵するルーティンなのです。

留守は厳禁

1泊程度ならエアコンつけっぱなしの温度管理などでなんとかなりますが、2泊世話をしないとなると厳しいです。
その間ペットホテルに預ければいいじゃん!なんていう方は、ハムスター飼育にどちらかといえば不向きの生活サイクルではないでしょうか。

ハムスターは子ども向けのペットではない理由

すべての項目はつながっていて、こういう理由だから買いやすいのだけれど、こういう理由だからこういう理由もつながっていて、
結局、現実は飼いやすいペットというわけではないんですよ、と言えるのではないでしょうか。

ハムスターは子どものおもちゃではないし、かといって子どもだけで世話をするのは不可能です。そこには必ず大人のサポートが必要になります。

そしてそれは犬や猫を飼うのと同じです。

もちろんあくまで素人の私の個人的な考えです。
こうやって書いたことによりさまざまな感じ方をしていただける題材になることが目的です。

どうかハムスターを迎えられた際には、家族として、大切な命として命をまっとうできることを願います。

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