こんにちは。
みなさんはハムスターの床材 (巣材) に何を使っていますか?
✔ 新聞紙
✔ 木材チップ
✔ 市販されている床材
✔ 土
いろいろあって飼育初心者には何が何やら。
はじめてハムスターを迎える方には、どれを選んだらよいのか迷ってしまうかと思います。
私も定まらずに調べに調べたのですが、結局一番良いとされるのは見つかりませんでした。
そして最終的に長きにわたり一番我が家に合っていたというものが見つかりましたのでご紹介します。
あくまで素人の飼育経験に基づくものですし、ハムスターと巣材の相性もあります。
ほんの一例として参考にしていただけたら幸いです。
ハムスターの床材・巣材にコーヒーフィルターが最適
結果、我が家では100%天然パルプのコーヒーフィルターを手で細かくカットしたものを床材に使用していました。
ハムスターの床材に使える素材の条件
人間にもアレルギーがあるように、ハムスターにもアレルギーがあるようです。
針葉樹林の床材はハムスターにとっては合わないという情報をよく見かけますが、それ以外にも新聞紙のインクや細かい粉が舞う素材、綿は食べてしまうと消化器系を詰まらせるとか、さまざまな情報が飛び交っています。
そこで、どういったリスクを避けたいかをリストアップさせて、消去法で探ることにしました。
アレルギーの報告が多いものは避けたい
これはいわゆる針葉樹林の木材チップなどをメインにした床材です。
すべてのハムスターがアレルギー反応を起こすわけではないので、過度な心配をする必要はありません。
しかし「やってみないとわからない」といったものは初めから避けてしまいましょう。
針葉樹ウッドチップのメリット
✔ 安い
✔ 市場で手に入りやすい
ハムスターに合えばかなり良い選択肢です。
新聞紙は無害といわれるが実際はわからない
コスパがよい新聞紙はおすすめ床材として紹介されます。
防虫効果もあり、身近な素材としては最強の部類だと思います。
インクも身体に無害なものと言われています。
ただ、それは人間にとってのものであり、人間は常に新聞紙を口に入れる生き物ではありません。ハムスターは身体を擦り付けるし、床材を口に入れて巣を作ります。
というわけで新聞紙も見送りました。
新聞紙のメリット
✔ コスパが良い
✔ 安全
チモシーのようなわらは危ない
うさぎの寝床に使われるような藁 (わら) 素材は、先端が細いので危険です。
ハムスターの身体は小さいですから、目などに刺さる危険性もあります。
広葉樹のウッドチップは最適
アレルギーが不安視される針葉樹素材と比べて、繊維状になりやすくやわらかなポプラやシラカバなどの広葉樹のチップは、ハムスターにとっては最適な素材のひとつです。
私ははじめ、この広葉樹のチップを買っていました。
この広葉樹ですが、やはり木の素材なので少し鋭利なものが目立ちました。
これで気に入ってはいたのですが、もっと良いのないかなぁ?
広葉樹ウッドチップのメリット
✔ アレルギーの心配が少ない
✔ 粉が出ないものも多い
✔ 自然のもの
天然パルプ100%の床材は高い
私は広葉樹のチップの次にさらに安全そうな天然パルプ100%の素材を使用した床材を買いました。
ジェックス社の「ごきげん快適マット」です。
コーヒーフィルターと同じ天然パルプ100%を使用。アレルギーの心配が低く、天然のパルプのため身体にも無害。パッケージで購入するものなので衛生的。(新聞だとほかの空気や人の手にさらされています。)
もこすけもわりと気に入っているようでした。
これで決まり!かな。
と思ったのですが、毎回掃除のときに粉っぽいくずが水槽の隅に集まっているのが気になりました。
これでは人間がコホコホとまではいかなくても、気になるレベルです。
これは、機械でカットしているくずが集まったものかと思われます。
細かい粉状のものなので、一緒に食べてしまっているだろうなぁと。
そして何よりもこのごきげん快適マットはコスパがそれほど良くない。安全安心を値段で比べられないのですが、毎日使うものとしてはけっこうな出費でした。
ご機嫌快適マットのメリット
✔ 安心安全
✔ 清潔
コーンチップは最高だけど高い
細かい粉も出ないし、身体にも安全なコーンチップは、ハムスター飼育をしている方には人気の床材のひとつです。
私も当初考えましたが、やはりコスパが悪い。値段がそれなりにします。
コーンチップのメリット
✔ 安心安全
✔ 粉が出ない
紙製は安全だけど漂白はNG
紙は木からできています。そして何も着色加工していない紙は安全です。
しかし、私たち人間にとっても「漂白」されているものを避けられている世の中です。
一番良い例がコーヒーフィルター。
身体に入れるものに触れるので、漂白されたものは少ないです。
ハムスターの床材としては気になるレベルではありませんので、この紙製の床材はとても良いのですが、何より値段が高い。
紙製チップのメリット
✔ 安心安全
デメリットとメリットを集めたら天然パルプにたどり着いた
以上のリストの中で、いくつかの言葉を合わせてみると、
✔ 自然・天然が良い
✔ 人間にとっても無害
✔ ケガの危険がない
✔ 安い
という条件に合致するものが浮かびました。
それは無漂白のコーヒーフィルターです。
コーヒーフィルターは天然パルプ100%です。
やはりごきげん快適マットがとても使いやすく、もこすけも気に入っていたようなので、
そもそもコーヒーフィルターと同じ素材なら、コーヒーフィルターを買えばいいじゃん。という気持ちになりました。
コーヒーフィルターで巣材を作るメリット
✔ 安くてどこでも売っている
✔ 夏と冬で細かさを調整できる
✔ 安心安全
✔ 粉が出ない
✔ その都度作れば衛生的
✔ 使わない分は人間がコーヒーフィルターを使える
ポイントはすぐ買えるところ。ついで買いで100円(税抜)です。
1パック買えばけっこうな量の床材ができます。
巣材を作る分だけ袋から出すようにすれば、1パックの袋の中からむしり取る市販のものよりも衛生的です。
コーヒーフィルターで巣材を作るデメリット
✔ 面倒
このひとつです。
ご想像の通り、
自分でカットする必要があるので、とにかく面倒です。
おそらくこの一語だけでほとんどの方が離脱かと思われます。
コーヒーフィルターの条件
✔ 無漂白 (茶色いの) を選ぶ
✔ 中国製以外を選ぶ (ごめんなさい)
以上の条件を満たしていれば100円ショップで買えます。
当時は100枚100円でしたが、今はもっと枚数が少なくなってしまいましたね。
コーヒーフィルターをカットする方法
手でちぎると切り口が柔らかくなるが作業が大変なので、ここではハサミを使った方法を紹介します。
気を付けたいこと
✔ 手を使うので、手を清潔にする。(手袋を使ってもOK)
✔ ハサミで切ると鋭利になるので、必ず最後はぐしゃぐしゃにする。
私はよく紙で手を切るのですが、そんな危険性がないように、最後は必ず切ったものを時間の許す限りぐしゃぐしゃしています。
そうするとふわっふわになりますよ。
用意するもの
・未使用のビニール袋
・ハサミ
・コーヒーフィルター
1. コーヒーフィルターの接着部分をはがす
この部分は固いのでできればはがしてから切りたいです。でもそのままでも大丈夫。
2. コーヒーフィルターを2~3枚重ねる
複数枚一気に切れるのであれば切ったほうが早いです。
ハサミの切れ味によるかな。
3. 千切りにする
夏はおおざっぱに。
冬は幅5ミリくらい、長さ3cm~5cmくらいに細かく千切りする。
※写真は冬バージョン。
4. 切ったものを袋に入れる
袋は100円ショップで買ったものを用意。
切ったものはそのまま袋に入れます。
5. 袋をわしづかみしてぐしゃぐしゃにする
手がきれいなら手を入れて直接ぐしゃぐしゃにしてもOK。
ぐしゃぐしゃにすると全体的にやわらかくなり、切り口で身体を切ってしまったりするリスクも減ります。
余裕があれば霧吹きをしてやるとよりぐしゃぐしゃふわふわになります。
その場合必ず乾燥させてください。
夏用の巣材のコツ
手で大きめにちぎるだけ
理想は手でちぎると切り口が柔らかくなります。
角が立たず安全ですが、けっこうな手間。
でも夏はそれほど細かくちぎらなくても大丈夫なので、テレビを見ながらでも手でざっくりちぎっても良いかも。
冬用の巣材のコツ
細かく切る
細かく切ってふわふわになるまでぐしゃぐしゃにします。
細かく切ることで風の抜ける範囲が狭くなり、空気の層ができやすくなります。
こうしてできあがったのがこんな感じ。
上の写真は春・秋くらいの標準の作りです。
あれ?少し切った部分がシャっとなっていますね。これで身体を切ることはないだろうけど、やっぱりちょっと不安。
2枚~3枚重なったままのところもあるし・・・。
もっとぐしゃぐしゃにしましょう。
そうすると1枚1枚がやわらかになり、ふわふわになります。
手作り巣材(床材)の注意
気を付けたいのは、
・手や袋が不衛生でないこと
・ハサミが不衛生でないこと
・巣材を交換するときは、もとからある巣材を全部捨ててしまわないこと
もし、今まで木くずなどを使っていたご家庭で、新しくコーヒーフィルターを使用しようという場合は、必ず少しずつミックスしながら何日もかけてチェンジしていきましょう。
ハムちゃん驚いちゃいますからね。