ハムスターの幸せ

ハムスター飼育を通して感じた後悔と失敗

こんにちは。

我が家のゴールデンハムスターもこすけ。
現在はもちろん心の中で生きる家族ですが、いまだに「ああすればよかった、こうすればよかった、こうしなきゃよかった」と後悔の波に襲われることがたくさんあります。

これを書けば今では当たり前な事ばかり。
「そんなこと常識でしょ。」と罵倒されることはわかっていますが、1匹でも多くのハムスターが幸せになれますよう、参考材料の一つにしていただければありがたいです。

後悔1 水槽サイズのミス

もこすけを迎え入れて間もないある日の夜、水槽の高さが低すぎてどうやったのか巣箱から上って脱走したのです。
1週間もたっていない時期の話です。

気付いたら床にいました。・・・チーズをかじっていました。

ハムスターに低すぎる水槽はタブー

水槽が置いてある場所は木でできた土台ラックの上。
水槽の上部からの高さは約1メートル以上。
1メートル以上の高さから落ちた (降りた?) であろうもこすけ。下に置いてあったエサの箱の中のチーズの袋をあけてかじっていました。

次の日、すぐに病院に連れて行きましたが、何も異常は見当たらなく元気だとのこと。

土台ラックの木をたどってうまいこと降りたか、
たまたまフローリングの上にフリースのブランケットを敷いていたのでそこに落ちたか、
以降まったく異常は見られませんでした。
とにかく無事でよかった。

引っ越し直後なのにお医者さんへ…そして深さのある新しい水槽へ引越し…ここでももこすけをプチ引っ越しさせてしまいました。

初っぱなからひどい親です。

後悔2 電気代節約しなきゃよかった

ハムスターは気温の変化に弱く、多湿が苦手な生き物です。我が家はもともと節約意識が強かったため、普段家にいても留守でもあまり冷暖房を付けません。

ハムスターのもこすけには、夏は大きな保冷剤をタオルで巻いて網フタの上に置き、冬は電気毛布やふわふわのタオルなどで包んで温度管理していました。
夏は25度前後、冬は水槽の中の気温が常に20度前後に保つようにしていましたが、今思うとこれも愚策でした。

湿度の高い環境

特に夏場。保冷剤の保冷効果はばっちりでしたが、代わりに湿度を上げることになります。この湿度が一番つらいんですよね。たとえ24度~25度でも。

我が家は日本からハワイに暮らしていた頃があります。ハワイ生活をした後しばらく経ってから日本に帰国した時、そのじめっとした暑さに1日でやられました。
ハワイでは日陰では汗をかくこともなく1度もエアコンをつけたことがなかったのですが、日本の暑さはレベルが違いすぎ。梅雨時はじめっと暑寒い不快感。すべては湿度にあると身をもって感じたのです。

もし暖房冷房を1日中つけていれば、人間もハムスターも快適な生活を送れたのに。
命は値段に変えられません。

後悔3 留守の時冷房つけっぱなしの罠

我が家は1度だけ1泊2日の旅行に行きました。
季節は真夏。
さすがに冷房をつけっぱなしにしました。気温設定は29度。ちょっと暑いかなと思ったので、いつもより少しだけ保冷剤を少なく置いて出かけました。
そして以下の事にも気をつけました。

エアコンをつける際気を付けたこと

★直接風に当てないこと

しかし、これが思いもよらぬ展開になります。
後悔1に書いたように我が家は普段冷房をつけないので、もこすけが冷房に寒さを感じたのかトイレに巣材をパンパンにしてもぐっていたのです。
つまり普段の我が家より体感気温が急に低くなったということです。

寒かったのね・・。

保冷剤を置かず冷房だけにして、巣材を多めに入れてあげればよかったのに。

後悔4 季節で部屋を変えなきゃよかった

我が家は戸建てです。
夏は涼しい場所と冬はあたたかい部屋があります。

1年中同じ気温の場所は1階リビングですがここは普段から生活音がするあまり好ましい場所ではありません。
だから素人なりに以下の事に気をつけていました。

水槽を置く場所で気を付けていたこと

★常に生活音が鳴っているリビング、日が当たる場所、湿度の高いふろ場付近などを避けて水槽を置いていました。

そこで夏は涼しい場所、冬は日中あたたかくなる部屋に引っ越しをしたのです。

これがいけなかった。

これはハムスターにとっては引越し同然。

かわいそうなことをしました。追加で言うと、後悔2で書いた旅行のときは、一番温度が安定して涼しいであろうリビングに持ってきたのです。

もちろんはじめての引っ越し後は落ち着きません。ハムスターは私たちが思うよりも目と記憶力が良く、見慣れない景色に敏感です。水槽ごとだとしても空気、匂いなどを敏感に感じ取ります。

「う~ん…いつもと違う…またお引越しだぁ…。」

きっと不安にさせたことでしょう。旅行の時にトイレにこもった事件はもしかしたら寒さじゃなくて環境の変化かもしれませんね。しかも飼い主の声が一切聞こえなくなるのですから。

ハムスターのいる水槽やケージは部屋を変えないほうが良かった。

後悔5 散歩の仕方

ハムスターを散歩させている方は多いと思います。賛否両論ありますが、散歩の仕方を間違わなければ良いことだとも思います。

我が家の場合、はじめは大きなダンボールに移して、そこに遊具 (ダンボールの手作りトンネルなど) を入れていました。
もこすけが散歩している間に水槽の掃除をするわけです。

ハムスターは慣れてくると外に出たがります。そこでダンボールを2つ合わせて、接合部をくり抜いてダンボール部屋の遊び場を2部屋つくりました。

ハムスターもこすけ

ここまではOKかもしれません。

でも、ハムスターの好奇心はとっても強い。いずれ我が家は家じゅうを散歩できる状態にしたのです。

もちろん素人なりに下記の事に気をつけました。

家じゅう散歩で気を付けたこと

★狭いところや突起などの危険なところには触れないよう、部屋じゅうダンボールをつなぎ壁を作って囲った
★床を毎日念入りに拭き掃除した(薬剤は使わず)。
★気温差をなるべくなくすよう、散歩前にエアコンフル稼働。

つまり部屋の中を大きなダンボール部屋のようになるようダンボールをつなげた壁で囲ったのです。
自分の水槽から見えていた部屋の中の大部分!もこすけも大興奮で走り回ります。

そしてついには階段を自力で下りていくのです。慣れたものでトコン、トコン、リズムよく下りてしまいます。

結果、下の廊下や部屋の一部もダンボールで囲います。
自分で階段を上ったこともありますが、帰りは手で連れて帰ります。また自分から階段を得意気に下りていく。これを3往復くらいする時期もありました。

階段はさすがに危険なので、クッションボードなどを敷いてあげましたが、あまり関係なさそうです。

ハムスター用階段にクッションマット

この散歩については批判殺到だと思います。

もこすけはダンボールの壁の向こうに興味を示し、突き進もうとします。しばらく何日かがんばっていたり、いい子にしていたら壁を広げて開通してあげました。
これで毎日同じようにコースを決めて家じゅうを駆け回るわんぱくな子が育ちました。もちろん散歩できる範囲には危険なものは一切置いていません。

リスクは階段とフローリングの衛生面、そして水槽の中との気温差。

もこすけは散歩がノッてくると本当に小さくささやかに「きゅーきゅ、きゅっ♪」という鳴き声のような鼻歌のような音を出していました。そんな時は手を差し出して連れ戻そうとしても拒否して、昨日気になっていた同じところに駆け出します。帰りたい時は自分から走ってきて手に乗ってきます。

きっと散歩がたまらなく楽しかったのかな。

でもね、これはやりすぎ。

後悔6 生野菜で電子レンジを使用

なるべく野菜をあげようと、食べられるもの食べられないものを調べて毎日の食卓に並べていました。
かぼちゃ、にんじん、ブロッコリー。もこすけは野菜が大好き。

ハムスター用の生野菜の保存はタッパーで

野菜をあげる時に気をつけていたこと

ブロッコリーやニンジンなどは残留農薬を落とすため水洗いを徹底しました。
そしてなるべく過熱して冷ましてからあげていました。

しかし、ここにも後悔があります。

過熱はほとんど電子レンジです。そのままレンジでやるとビビっと焼け焦げてしまうので、水の中に浸してレンジでチンします。

でも電子レンジの過熱って人間にとっても安全は保証できないと言いますよね。がんなどのリスクについては実際は不明ですが、体の小さいハムスターならなおさらです。

電子レンジじゃなくて、ちゃんと茹でてあげればよかった。

後悔7 海外旅行とペットホテル

一番責任を感じるのがこれ。我が家総出で10日間海外に行くときがありました。
これね。結婚式なのです。
安心できるペットホテルをくまなく探し、毎日報告書をメールで送ってくれる24時間体制のペットホテルにお世話になりましたが、もこすけはこれを機に体調を崩すことになりました。
すぐに体調はもとに戻り元気に暮らし、実際に致命的になったのはその半年以上後なのでこの長期旅行は直接原因ではないかもしれませんが、つらい思いをさせたことは間違いありません。
本当にもこすけには引っ越しだらけのハム生を送らせてしまいました。ごめんね。

もし誰かがハムスターを飼うなら、毎日一緒にいてあげられる保証がない限り飼う資格はないと伝えたいです。

後悔8 掃除の後のごはん後片付け

ある時期から掃除をしたあとに、もこすけが何周も水槽をうろうろ慌てて歩く姿がありました。
その時期は、掃除中でも足によじ登ってきて「甘えてきたなぁ」としか思わなかったのですが、実はこれが後に早く帰りたかったサインだと気づきました。

原因は何かわからない。でも、散歩の後に落ち着かない。

ある日、もしかしたら?とあることを試してみます。

我が家は途中からごはんの時間と掃除の時間のサイクルが定まり、「はじめはごはんの時間」で野菜と少々の穀物をあげ、「そのあとしばらくして掃除の時間」、最後に「次の日に持ち越せるごはん (穀物やペレット) をあげて」いました。

野菜 (腐りやすい) → 食べて満足 → 散歩&掃除 → 穀物

理由は最後に野菜をあげると、次の日に持ち越した場合腐ってしまう可能性と、残したかどうかがわからないためでした。

いつもかぼちゃの皮だけ寝床に隠しているので、カボチャの皮は回収してしまいます。それと食べかけのペレットも回収し、お皿に新しいペレットを置いてあげました。
それがいけなかった!

ハムスターに与えるかぼちゃの量

ハムスターの記憶力はたいしたもので、自分がどこに食べ物を残しておいたか覚えているのです。

つまり、さっき食べ残しておいた食べ物がなくなってる!と慌てふためいていたのです。

試しに、古いカボチャは回収するけど新しいカボチャを寝床に入れてあげて、食べかけのペレットは回収して新しいペレットも寝床に入れてあげました。

そしたら不思議、その日からそわそわ歩き回らなくなったのです。お家に帰ってすぐに残りのごはんを食べて嬉しそう。
もこすけは自分があとで食べようと思って残しておいたカボチャの皮とペレットを探し回っていたのですね。

書き足りないほどの後悔があります。
いまだにごめんね、とつぶやきます。
ずっと自分を責め続けています。

 

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