「ハムスターを大切にするお店」
ってどんなの?
こんにちは。
みなさんのお家のハムちゃんはどのようにしてみなさんの家族になりましたか?
私 「もこ。パパとママのお家に来た時のこと、覚えてる?」
もこ「きゅん!ぼくたかあしさんとさよならした!たかあしさん!」
知り合いにもらった人や、ペットショップで買った人など、さまざまだと思います。
今回はハムスターの探し方、見つけ方のお話です。
ただペットショップに行って「ハムスターください」って言えば買えるでしょ?
そう、簡単にハムスターを迎え入れることができると思っていた自分の中では、まだこの時点では、ハムスターは「ペット」だったのです。
でも違っていました。
たった1店舗のペットショップを見ただけでいろいろ感じたのです。
自分なりに感じたことを書いたら、ただハムスターを選ぶだけの話なのに、たくさん伝えたいことがありすぎて、この1回じゃ収まりきれなくなりました。
ハムスターとの出逢いは、その「ハムスターの一生」が飼い主さんとの縁で決まるってことです。
飼い主さんにとっても、「大きな命」を迎えるってことなんです。
どんな子を迎えても大切な子であることは間違いありません。
飼おうと思ってすぐ、初めて寄ったお店でたまたま出会ったハムちゃんを迎え入れることだって、運命的な縁なのです。
お母さんが買ってきてくれたり、
子どもが「この子がいい」って言って買ったり、
知り合いが譲ってくれたり…それも全部「ご縁」です。
ハムスターを飼うときは大まかに3つの方法があります。
1.ペットショップで買う
2.ブリーダーから買う・もらう
3.知り合いなどからもらう
私たちはペットショップを10軒見て回って、10軒目でもこすけと出会いました。
ちょっと、10軒も…ハムスターを選びすぎでしょ。
い、いえいえ、さきほどの縁の話で言えば、もこと出逢う「縁」が10軒目だったのだと思います。(思うようにしています。)
こうして何軒もペットショップを見ていると、それぞれのお店で良くも悪くも思うところがあります。
ハムスターを扱うペットショップは、お店によって環境がかなり違います。
だから、見ていくうちにどのようなお店がハムスターにとって良いのか、わかるようになっていきました。
ハムスターは
子どもをいっぱい生むし、
寿命が短いし、
お金にならないですからね。
だから悲しいかなわりと多くのお店は乱雑とは言わなくても、軽く扱われているのです。
もこすけがいたお店はとても環境が良く、大切にされているのが伝わってきました。
あくまでハムちゃんにとって良いってだけで、みなさんがそれぞれ出逢ったきっかけや縁の話とはまた違いますのでそのへんよろしくお願いします。
さぁ、迎えるハムスターを探して9軒。もう夕暮れ時・・・
私 「今日は諦めようか。最後にこのお店の支店が帰り道近くにもあるけど、一応電話してみようか?」
ママ 「もしもし?お忙しいところすみません。ゴールデンハムスターを探しているんですけど。できれば男の子で。」
担当のお兄さん 「いますよ~!目がクリっとしたすごくかわいいハムちゃんが入ったばかりなんですよ!」
運命的な出逢いです。
もこすけを迎え入れてからもこのお兄さんに何度か会いに行きましたが、いつも会えませんでした。本当にお礼を言いたかったです。「もこを大切に育ててくれ、もことめぐり合わせてくれてありがとうございました。」って。
実際に行ってみると、担当のお兄さんの愛情がすごく伝わってきました。このペットショップに勝る場所はまだ見たことがありません。言いすぎかな?
お店は仮称で「ペットショップロイヤル店」としますね。もこは高貴なロイヤル育ちですから笑。
もしペットショップでハムスターを探す場合は、お店によって環境がかなり違います。
個人的にこうであれば理想だなぁ、というお店を空想してみますね。
ペットショップロイヤル店(仮称)の素晴らしい点を挙げてみました。
1.ハムスターがいるエリアは匂いや音を発する他の動物から離れている
多くのお店は「小動物売場」としてひとくくりにされがちで、うさぎや鳥と同じ小部屋に置かれていることが多いです。
でも、ハムスターは他の大きな動物の匂いや姿にすごくストレスを感じます。
しかも、ハムスターは夜行性なのに、鳥は昼間に鳴きます。
鳥さん 「ピー!ピー!!コケコッコー!!」
ハム 「う~ん。ぼく今眠いんだ。怖いよ~眠れないよ~。」
一番眠い時に、人の声や店の音楽だけでなく鳥の鳴き声やうさぎの匂いに怯えながら過ごさなくてはならないんです。
⇒ロイヤル店は、しっかり鳴き声や大きな動物から隔離されています。
2.ごはん (えさ)はペレットを与えられていて、栄養管理もしっかりしている
ハムちゃんに与えられているごはんを見れば、そのお店のハムスターに対する本気度がわかります。
ヒマワリの種やくるみがごっそり置いてあったら不健康ですよね。
ハム 「わ~い!!毎日ひまわりの種いっぱい食べられるんだ!うれしい~!」
この食生活が後々大きな健康リスクを背負います。
⇒ロイヤル店は種を置かず、生野菜(にんじん)とペレットを与えていました。
3.店内が快適環境
ペットショップがいつも混んでいたら、ざわついているのは仕方ないですよね。近所のお店は小動物だけ小部屋にして、外の環境と隔離しているところがもありました。
これはとても良いなぁって思いました。
ただ、同じ部屋に鳥やほかの小動物が一緒にいたらあまり意味はないですよね。
⇒ロイヤル店は小部屋で仕切っていませんでしたが、広い空間にそれぞれがうまく配置されていて、いつ行ってもペットショップ内が静かに感じます。
そして空調もやさしく、日が当たることもありません。
4.光も抑えられて、ハムちゃんにとって過ごしやすい環境
鑑賞しやすいように明るい店内と蛍光灯の真下にいるハムちゃん。どうでしょうか。
店内が明るいことは良いことなんですが、ハムスターは強い光や直射日光が苦手。
⇒ロイヤル店は上の図のように大きな棚に水槽を入れ、音だけでなく光も抑えられていました。
5.網ケージではなく水槽
網のケージは人間や動物の匂いがそのまま入ってきますが、水槽なら少し遮断されます。
いろんな動物がいる環境だからこそ、水槽で飼われている方が音も防げるので良いと思います。
⇒ロイヤル店は水槽の上にさらに黒い網でふさいでいるほど徹底していました。
6.入荷してすぐ売り場に出さない
赤ちゃんのうちに長旅をしてきたハムちゃん。すぐに売ればすぐ売れたでハイさよならでお店にとって効率良いです。
しかし、健康状態やストレスの軽減、環境に慣らすことをしないと、ハムちゃんはすぐ病気になっちゃいます。
⇒ロイヤル店は入荷後1か月ほどお店の裏で大切に育てられ、健康チェックやお店に慣れる時間を与えています。
7.買った後の対応が良い
買ってみなければわからないことですが、ペットショップの場合動物を飼う時の注意事項やお約束の書面契約は必ず行います。
命を粗末にする人も多いからそういう時代なんですね…。
⇒ロイヤル店では契約書のあと、自宅まで少し距離があるということで、箱を2重にしてくれました。
もこすけを青い箱(この箱は以後魔法の青い箱と呼ばれる)に入れるときに、生にんじんも入れてくれました。
お兄さんは別れ際、もこすけと過ごした時間を惜しむように、そして僕たちに託して喜ぶような、そんな笑顔で手を振ってくれました。
こうした気遣いは店員さん次第なので、お店の環境とかハードの面が備わっていなくても、お店の人が愛情を注いでいるお店はたくさんあります。
ペットショップに行ったら、店員さんを観察してみるのも良いかもしれませんね。
お迎えするしないは「ご縁もの」なので、どのようなペットショップでも良いと思います。でもふと訪れたときに、やっぱり見るだけで心が痛むペットショップがあるんですよね。
今自分が住んでいるアメリカでは、動物愛護の観点から個体を展示販売しないペットショップがたくさんあります。
ロイヤル店ハムスターを大切にしているペットショップが1つでも2つでも増えればいいなと思っています。
※ロイヤル店は仮称ですよ。